歴史と現況

沿革

新潟県地方部会の前身である新潟地方会は、大正11年5月14日に設置されました。それが日本耳鼻咽喉科学会の下部組織改革に伴い、地方部会制に取り入れられました。
昭和50年6月8日に開催された第92回新潟地方会から、名称を第1回新潟県地方部会に変更し、今日に至っています。

※新潟県地方部会 発足時(昭和50年)の新潟県には112の市町村がありましたが(北海道、長野県に次ぎ全国3位)、平成の大合併を経て現在は30市町村となっています。

先逹たちの活躍と地方部会の発足

新潟での耳鼻咽喉科医療の歴史は古く、明治27年には、和辻 春次が医学部の前身である新潟市立病院で耳鼻咽喉科の診療に従事しました。同34年には、黒岩 福三郎が耳鼻咽喉科学講座を開講しています。その後21年を経て新潟地方会が大正11年に発足しました。
耳鼻咽喉科学の進歩については新潟大学耳鼻咽喉科学教室が牽引車となり、幾多の優れた耳鼻咽喉科医を輩出し、地方部会の基礎を作ってきたと言えます。その後、星野 貞次教授、鳥居 恵二教授、森本 正紀教授と続きました。
昭和50年に新潟県地方部会が発足、初代会長に猪 初男教授が就任し、中野 雄一教授、髙橋 姿教授、堀井 新教授へと伝統が受け継がれています。

  • 初代 部会長
  • 猪 初男
  • 就任期間 :1975年(昭和50年)4月〜1980年(昭和55年)8月
  • 二代 部会長
  • 中野 雄一
  • 就任期間 :1980年(昭和55年)9月〜1998年(平成10年)5月
  • 三代 部会長
  • 髙橋 姿
  • 就任期間 :1998年(平成10年)6月〜2015年(平成27年)5月
  • 四代 部会長
  • 堀井 新
  • 就任期間 :2015年(平成27年)6月〜現在

現況と取り組み

当地方部会は、歴史が古いのみならず新潟大学との結束が固く、「医局便り」や「日耳鼻にいがた」の発行により、定期的な会員への情報伝達が行われ、運営は円滑に進められています。また教室で開催した国内外の学会の際には、地方部会が結束し、協力することで、いずれも盛会裏に開催することができました。日耳鼻本部においては特に保険医療、学校保健の分野で当地方部会員が活躍しています。
近年は会員数が横ばいで推移していましたが、平成28年には161名となり、日耳鼻代議員数が5名となりました。
今後も地方部会、教室が結束して、新潟県地方部会の発展に努めていきます。

学会の開催

新潟県地方部会学術講演会を春と冬の年2回(5または6月、12月)開催しています。内容は一般演題のほか特別講演や研修会も行うことがあります。春の地方部会学術講演会に合わせて総会も開催し、学術講演会終了後には会員懇親会も行っております。
春の総会・学術講演会は1地域に偏らず県内各地で開催することを趣旨としていますが、地方部会会員が新潟市に多いため、新潟市とその他の地域が隔年交代で担当しています。
また保険医療、学校保健委員会がそれぞれ保険医療講習会(4月)、学校保健研修会(10月)を開催し、補習講座を設けて会の充実を図っています。
特別講演や研修会の補習講座はプログラム委員会でテーマを決定し、全国から各分野の第一線で活躍されている方々を講師に依頼しています。

会誌・刊行物の発行

平成元年に地方部会誌「日耳鼻にいがた」が発刊されました。以後年2回(2月、7月)定期的に発行しています。
地方部会の事業報告、研修会報告、保険医療委員会からの通達など、学術、保険、学校保健、地域医療などに関する情報を会員に伝えています。