会長挨拶

新潟県耳鼻咽喉科医会とは、新潟県内で開業している耳鼻咽喉科医と新潟県内の病院に勤務する耳鼻咽喉科医の集まりで、約120名よりなります。

 

当会の目的は日本耳鼻咽喉科学会の新潟県支部である日本耳鼻咽喉科学会新潟県地方部会への協力と会員の医療技術の向上、福祉及び親睦への寄与です。新潟県の面積は全国第5位の広さです。各地域の会員と力を合わせて、地方部会が推進する学術と学校保健、福祉、環境などの地域医療活動に協力しております。日本は世界で1、2位を争う長寿国です。寿命が延びること自体は喜ばしいことですが、年齢を重ねるにつれて避けがたい問題が出てまいります。耳鼻咽喉科が取り扱う領域では聴覚、平衡覚、嗅覚、味覚や嚥下の機能低下があげられます。とりわけ認知症との関連が指摘されている聴力低下、これに伴う補聴器の適切な使用の推進、誤嚥性肺炎を引き起こす嚥下機能低下への対応は当科の重要な課題です。また、国が進める地域包括ケアシステムへの取り組みも求められるところです。

 

医療技術の向上については、学術委員会が毎年研究会を開催しており、平成28年で第23回となりました。企画から運営すべて学術委員手作りで、講師の先生からも高い評価をいただいております。今後も一層充実した研究会にしていきたいと考えております。

 

直面する課題に対応するとともに地域医療活動に参加し、医療技術の向上、新しい知識の吸収によって皆様の健康増進と福祉に寄与できればと考えております。宜しくお願い致します。